家具修理 フランク・ロイド・ライトの椅子 ピーコックチェア修理
家具修理 フランク・ロイド・ライト チェア修復事例
今回ご紹介する家具修理は名作チェアの修理事例です ※少し前の事例です
1921年完成 当時の帝国ホテル総支配人、林愛作は建築家フランク・ロイド・ライトに本館の設計を依頼しました。
その旧帝国ホテルで使用されていた名作チェアの修理です。
名作フランクロイドライトのチェア 旧帝国ホテルの椅子
名作「Peacock/ピーコックチェア」は宴会場のピーコックルーム(孔雀の間)用にデザインされたモノで、
印象的な六角形の背もたれ、幾何学模様が特徴の日米を代表する名作チェアです。
比較的小振りな椅子ですが、背面や脚のにも細かやなデザインが施されています。まさに歴史的な一脚です。
修理前の状況
入庫してきた今回の椅子は、既に経年の劣化と木の乾燥により木やせがあり、ぐら付きが多く見られました
また、座面も汚れと劣化がみられる状態です
<修理前>
背中側
既に数回修理が施されたのか、金物にてぐら付きと分解しかかっている部分を止めている状況でした
家具修理中
まずは、座面と背の張モノを剥がし、分解できるパーツは全て分解していきます
背と座を分けて、さらに細かく分解していきます
ダニエル「家具の病院」の修理の特徴として、すべて分解できる部分は分解して組直しをしていきます
今回もできるだけ細かく分解していきます。木が痩せてもろい部分もあるので慎重に進めていきます
修理中 組み上げ作業 旧帝国ホテルの椅子
分解されたパーツの接合部に残る接着剤を綺麗に除去して、再び組み上げていきます
ただ組み上げる作業の中で古くて劣化が激しいパーツは仕様が難しいモノがあり、こちらは補強を施していきます
パーツによってはホゾが折れてしまった箇所なども
こちらも新しくパーツを作成し再生してきます
熟練職人の技術があってこその修理修復です
組み上げては固定して、パーツを組んでは締め付けるを丁寧に繰り返していきます
再度組み合ったフレームに革を張り込んでいきます
修理完成
最初に張られていたモノに近い黄色い革を張り完成
少しくたびれていた椅子も完全に蘇りました
家具修理のお問い合わせ
価値ある家具は価値ある修理で
ご自宅にある家具の修理を国家資格の技能資格を保持した各部門の家具専門職人の手によって修理、修復していきます。
木部の修理は木部の専門担当、塗装の修理は塗装の専門担当、椅子やソファの張りは椅子張り専門担当の職人がそれぞれを担います。
他社では、張部門の方が見様見真似に塗装や、木部部の補修をするケースも見受けられ、弊社に修理後の修理依頼が来るケースもしばしば。
ぜひ、経験と実績のある各専門職人にお任せください。
まずは、お気軽にご相談ください。