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家具修理「家具の病院」
2024/05/22

旧吉田茂邸家具修復事業

ダニエルブログ

椅子・ソファの張替は「家具の病院」へ

ダニエルの「家具の病院」では椅子の張替、ソファの張替はもちろん、メーカーを問わず、国内外の家具を修理・修復することで、各マスメディアでもご紹介いただいております。

吉田茂元首相のソファ家具製作

今回は大磯町にある『旧吉田茂邸』修復事業のご紹介です。

旧吉田茂邸は戦後の内閣総理大臣を務めた吉田茂(1878-1967) が暮らしていた邸宅です。もとは明治17年(1884) に吉田茂の養父・吉田健三が土地を購入し、別荘を建てたのがはじまりです。養父亡きあと吉田茂が邸宅を引き継ぎました。昭和20 年(1945) より大磯の邸宅を本邸とし、晩年を過ごしました。

本施設は吉田茂が暮らした当時の邸宅を復原したものです。昭和22 年頃建てられた応接間棟、および昭和30 年代に近代数寄屋建築で有名な吉田五十八が設計した新館をメインに再建しています。


焼失してしまったソファの存在

火災により焼失してしまった吉田茂元首相が愛用していたソファは一体どんなソファであったのか?
また、多くの来客を招いて接客された応接のソファはどのようなものであったかはモノが無いので知る由がありません。
そこで、貴重な写真を基に学芸員の方の指導のもとデザインから書下ろし、当時と同様の資材の調達と同様の手法で製作する事が決まりました。

吉田茂元首相が愛用されていたソファの写真

<図面製作>



基本的には当時の製作技術、所謂吊バネで、馬毛や藁等の素材と一部ウレタンや化繊綿が使用されていた時代背景を基にフレームから作成していきます

まずは全体の形の試作モデルを作成、サイズや貼り方の確認を行います

一度すべてヌードにして、木枠のフレームやスプリングの歪みが無いかを確認します。

写真を基に設計担当者と製作担当者が何度も打ち合わせと確認を重ねて徐々仕上がっていきます

応接用ソファセットの製作の様子
同様に応接用ソファセットの製作も行われています


ボタンの位置や絞り方、肘の丸美の形状などを等も確認し当時の姿に蘇らせていきます。


完成した応接用のソファ

今回はフレームも全て新規製作でしたが、当時の手法やデザインを基に完全修復をさせていただきました。

完成納品

修復された旧吉田茂邸の応接間に完成したソファセットを納品

吉田元首相が愛用したチェアも見事に復活しました


当時この応接セットで多くの方々と、タバコをふかしながらどのような日本の未来を語られていたのでしょうか?
そのような事を想像しながらの納品となりました。



国家資格(一級技能士)を持つ熟練の職人たちの手によって価値を損なうことなく修理・修復

ダニエルの熟練職人達は椅子張りの一級技能士のみならず、木工加工、塗装の一級技能士達を多く抱える技術集団です。
ご用命に応じて、歴史背景や当時の技術と現代の素材や技術を組み合わせて最良の状態で復元、修復を行います。

修理・修復は実績のある『家具の病院』へ


一級椅子張り技能士、一級塗装技能士、家具手加工一級の資格を持った熟練の職人たちの手で『価値ある家財』を修理・修復いたします。
ご希望に合わせた、オーダーメイド家具やソファも製作可能です。
設計室がライフスタイルや使い勝手に合わせてデザインからご相談いただけます。

家具の修理は「家具の病院」へ

ダニエルの職人集団は、木部修理、塗装修理、張り修理の大きく3部門の専門特化した職人が従事しております。
各部門が総合的に修理・修復することで、大切な家財を最良の状態に最高の技術を伝統的な技で対応いたします。
どのような事でもまずはご相談ください。 見積もり相談は全て無料です。

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