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ダニエル
2017/03/15

テレビ番組でも紹介いただきました 横浜家具・横浜クラシック家具

ダニエルブログ

横浜家具・横浜クラシック家具とは

今から150余年前、明治維新の開国後、横浜には多くの外国人が貿易するために渡来しました。当時船の中で生活していた彼らも、生活の基盤をこの東洋の島国でも築きたいと願い、横浜の現在の関内地区に居留地を開き生活を始めます。
ところが、当時まだ日本には彼らの生活に用いる洋家具が無かったのです。
彼らは、船で持ち込んだ家具を当時横浜元町界隈にいた船づくりの職人や宮大工、江戸の指物師、馬具鞍職人などに依頼し、見様見真似で製作したの始まりです。
手先の器用な日本時の製作する洋家具は、多くの外国人を魅了し、1863年、英国人ゴールマンが欧風家具製造会社を設立し、家具作りの技術が日本に根付いていきます。
当時を物語る錦絵がこちら。

横浜家具の特徴

横浜家具の特徴の一つは、デザインです。イギリス、アメリカ、中国、フランス、スペイン、イタリア・・・。当時はイギリスが多かったようですが、貿易の為に諸外国から色々な西洋文化と共にデザインも入ってきました。
彼の注文通りに製作される家具は、それぞれの様式を用いて、またそれがミックスされて日本人特有の完成が混ざり、横浜家具・横浜クラシック家具として独自のデザインに仕上がっていきました。
その特徴は、優雅な曲線や彫刻、また当時は西洋で用いられているような家具を造るための道具が日本には無かったために、カンナや彫刻刀等を用いた手作りの道具による家具作りでした。
横浜家具のオリジナルを忠実に再現したダニエル家具の職人達が製作した椅子

すでに半世紀以上前の椅子です。ダニエル元町本店にて実物を見ることができます。

現代に伝わる横浜家具の技術

日本に洋家具製造の機械が無かった為に、ほとんどの製造は鉋によるモノづくりでした。
現在も多くの鉋やノミを用いて製作されるダニエルの横浜家具。

ソファの肘は1つ1つ削り出し

現在製作されているダニエルも横浜家具厳選された樺桜(カバ桜)を職人がカンナを用いて削り出していきます。
まずは粗削り。大雑把に面取りして、そのあと手鉋で曲線を描いていきます。



完成した木部に塗装を施すと見事な出来栄えに


消失してしまった横浜家具

彫刻や象嵌は、鎌倉彫の技師や箱根細工の技師などの技術も加わり、多くの外国人を魅了し、お土産品として持ち帰られたほどでした。
その中でも一番人気があったと言われているのが、「帯チェア」着物の帯地を用いて横浜元町で製作された椅子に張り地として用いて、飾り椅子として持ち帰ったのです。
しかし、関東大震災や戦災で横浜は焼け野原に。ほとんどの横浜家具は消失してしまいました。現存する横浜家具を見られるのは、「ホテルニューグランド」の本館2階のサロンとダニエル製咋のオリジナル家具のみ。 

現在でも、タンスに眠る想い出の帯地をお持ちいただき、帯チェアとして製作しています。

袋帯を展開するとアームチェアとスツールに合う、丁度良いサイズに
思い出の帯地は、箪笥の肥やしではもったいない。しかし、外国の方の考えるセンスは素敵です。


現在横浜家具・横浜クラシック家具の製造するところはほとんどありません。
職人達の技術を習得は、箱物、椅子(フレームづくり)、椅子張り、塗師など家具作りにおける専門特化した分野の技術を学びます。
テーブルやキャビネットは作れるけど、椅子は作れない、椅子のフレームは作れるけど椅子張りができない、家具全般に作れるけど塗装ができない・・。

実際にはそれぞれの専門分野の職人集団が一つになってモノづくり、家具が完成します。
椅子の張りや塗装を外注している職人さんはまだいますが、現在各部門を一手に抱えて職人がモノづくりできるのは、(株)ダニエルだけになってしまっています。

現代受け継がれるモノづくりとその精神

イギリス人から学んだモノづくりの技術と精神が横浜家具ダニエルの基礎にあります。
そのため、製作した家具、どこかで製作された家具であっても、「永く使われてほしい、永く使ってこそ家具である」と考えています。
そのために、家具修理の専門部門として「家具の病院」を開設。

多くの方に愛着ある家具を使いづつけてもらいたい、世代を超えて愛されるモノづくりを支えるために、多くの家具の修理・修復を手がています。

神奈川名産100選 選定品

横浜元町ダニエルが作るオリジナル家具「ダニエル」家具は、横浜家具として「神奈川名産100選」選定商品です。

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