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ダニエル
2017/03/23

椅子のグラ直し 『家具の病院』

ダニエルブログ

チェアのグラ直し

ダイニングチェアのグラ直しの修理をご紹介します。
使用していると木の乾燥や経年劣化によって、接合部が木痩せしたり、負荷がかかることで少しずつ「グラつき」が生じて来ることがあります。

そのような時、多くの修理工房で行われるのが釘やネジを使用して無理に締め付けてグラを留める方法です。
ただ、それでは一時症状が止まることがあっても根本的には解決していません。

グラついた椅子は分解する

根本的な解決のためには、いったんすべて解体・分解して、細くなった木部のパーツや補強を入れることで修正されます。

ホゾ組、ダボ組に関わらず、組木を一度分解して、パーツごとに不足部分や欠落部分を確認していきます。

補修を施す

熟練職人の手で補修が施されたパーツを組み上げていきます。
家具によって部位ごとの組み立てをしながら、製品にしていきます。

条件が違う修理であることが当たり前

同じように食卓を囲んでいるダイニングチェアでも、使用頻度や使用されている方の体形や使い方によっても、症状が異なります。
ですので、直す過程も方法も全てその時その時、そのチェア、そのチェアで異なります。

椅子によっては背中の部分も、椅子によっては座面と脚部だけ、場合によっては全体的に・・・。
そのような諸条件を熟練のダニエルの家具の病院スタッフたちが確認をし、お客様と相談しながら修理に取り掛かります。

グラつき椅子の修理完成

今回は四方に入れる隅木も強度を増すために補強しました。
約2日~3日、接合部の接着剤が完全に乾いて強固な組木になるのを確認して完成です。
この後、椅子張り職人の手によって椅子張りが施されていきます。

ここが注意ポイント!! 本来は職人の仕事が異なります

修理を依頼される時に、その会社が、椅子張りだけの会社か、塗装や木部の修理職人を抱えているかが大きなポイントです。
椅子屋は椅子のフレームを作る職人です。張り屋は椅子の張地を張る職人です。
仕事は椅子づくりですが、仕事内容は大きく異なり、兼務できる人は殆どいないが現状です。少しかじった事がある程度はあるかもしれませんが、本格的な椅子や家具のフレームを作れる職人出ない限り、本来の木部の修理はできません。
また、塗装の塗師屋も、椅子屋、張り屋とは全く別モノです。

信頼のおける修理工房でキチンとした修理を

ダニエルの家具の病院は、各分野の専門職人がおり、一つの家具の修理についても総合的に状況を判断して修理しています。
ぜひ、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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