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アーコール
2016/06/18

アーコールの歴史とOriginal'sの誕生

ダニエルブログ

アーコール・ウィンザーの歴史

硬くて硬い木製の座面部に、脚や背もたれを形成する細い部材を背板を直接差し込んで止めた椅子を「ウィンザーチェア」と呼んでいますが、もともとは、ハイ・ウィルコム地方で生産されたこの椅子が、ウィンザー(地名)を通ってロンドンに出荷されていたことからそう呼ばれるようになったと言われています。また、その道のりを称して「Chair From Windsor」と呼ばれていたのが、いつも間にか、短縮され「Wndsor Chair]と呼ばれるようなったという説もあります。(※諸説あります)
もともと、ウィンザーチェアは17世紀の頃には、貴族が田舎の邸宅の居間や屋外などで使用するための椅子でした。その後はウィンザー地方を中心にひなびた雰囲気を持つ椅子として都市で生活する人々にも愛用されました。

19世紀のイギリスでは、工業の発展で農村部から都会に多くの人が流入し街の風景が小住宅で埋め尽くされ始めるとともに、丈夫で実用的な家具の需要が高まりました。

ハイ・ウィコムはすぐれた家具作りの町としてすでに有名でしたが、ニレやブナ林に近接していただけではなく、新しい製品市場への地の利があったため、その名はさらに知れるようになりました。そして何年にも渡り、何百万脚もの椅子が、ほとんど手づくりで製造され、イギリス全土からの需要に応じ発展を遂げました。

ERCOL(アーコール)設立 1920年

アーコラーニは若干32歳の時、イギリスハイ・ウィルコムにアーコール社(ercol)を設立しました。
彼は積極的に事業を推し進めると同時に、斬新でセンスの良いデザインを常に追求していきます。 

アーコラーニは戦後の好景気で高まった需要に応えるため、スチームで湾曲させるウィンザーチェアの製造技術を完成させ、イギリスの伝統であるウィンザーチェアの大量生産に成功。その名(ウィンザーチェア)をアーコール社の代名詞とまで言わしめるまでに成長させます。

さらに、その製造技術を発展させニレ材を自由自在に変形させることにも成功するのです。
当時、ニレ材は美しい木目を持ってはいるものの、その加工の難しさから度の家具メーカーも家具用材に利用できることは無いと考えていたために、彼の功績は多くの人から称賛されたのでした。

 

アーコールORIGINAL’Sシリーズの誕生

アーコール社は1940年代に、曲木の技術を使い、のちにダイニングチェアのスタンダードと呼ばれるまでになる、ウィンザーチェアシリーズを数多く世に送り出します。

そして、アーコラーニは1950年代に今までのデザインに大きな改革をもたらします。既存のウィンザーチェア技術やデザインを基に、さらに軽量で・丈夫でシンプルで、美しいデザインの椅子を製作します。

1956年にデザインされた『アーコールラブシート』(ERCOL LOVE SEAT)がその一つです。

アーコールラブシートは、背中に施された19本のスピンドルと曲げ木によって製作されたウィンザーボウ(背中)がとても美しいラインを描く名作です。それまで一人掛けが主流であったウィンザーチェアを二人掛けにしたことも、当時としては斬新でした。このアーコールラブシート(ERCOL LOVE SEAT)と同時にデザインされ発表されたのがアーコールプランクテーブル(PLANK TABLE)です。後に、発表されるバタフライチェアと大変相性の良いテーブルです。

 

現在でもその高いデザイン性で多く方に愛され続けるラブシートとバタフライチェア

アクセントに施されたホワイトカラーと相性が抜群のホワイトレッグタイプ。

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